『テレビばかり見てちゃ、ダメでしょ!』
こんな風に怒られたことはありますか?もしくは怒ったことはありますか?
なんでテレビばかり見てちゃ、だめなんでしょ?
怒る側のお父さん、お母さんはこのことを知りましょう。
怒られる側の子どもは、この理屈をもって親に『なんでテレビばかり見てちゃダメなの?』と質問してみましょう。結果に責任は取れませんが。(笑)
余談ですが、最近教育方法で注目されているフィンランド・メソッドはこのように『なんで?』を何回も繰り返すそうです。
まず、脳の働きを知ろう
出典:バカなおとなにならない脳
五感としての刺激を『入力』し、その結果を「運動」として「出力」しているのが、脳の働き
引用:バカなおとなにならない脳
脳って実はシンプルなんです。感じて、出す。これだけなんですね。
感覚は、匂いを感じる・見る・聴く・触る・味を区別すると言ったものがあります。それに対して出力は、筋肉を収縮するしかありません。
声を出すという出力をします。自分や相手の声が聞こえてきますね。それが入力。
でっかい声という出力をしたら、周りの人がうるさいよ!と入力してくる。すると自分のでっかい声を小さい声にして出力する。
このように世の中は、入力と出力の連続。
もう1つ、散歩を例に考えましょう。
一歩進めば、目に映る景色は変わりますね。で、どんどん進んで、たまたま目の前に犬の糞(ふん)でも見つけたら、それをさけるために、次は斜めに足を出すとかするわけでしょう?
脳が働くというのは、この入力と出力のループがちゃんと回っているということ。
NHKの調査でわかったテレビばかりを見ちゃダメな理由
NHKで3年前から、子どもの生活のありかたの違いが、どんな結果をもたらすかという調査をしています。
この調査では、1日のうちどれくらい子供がテレビを見ているかを親に細かく記録してもらって、統計をとったそうです。
結果は、3歳くらいの子どもが字をどれだけしているか(識字率)に大きく違いが出ました。外遊びをしている子ども(テレビを見る時間が少ない子ども)は、識字率が高かったのです。
テレビを見ているときの出力ってなんでしょう?目を動かすとか、お菓子を食べる手を動かす・・・くらいでしょうか?テレビを見ているだけだと、入力ばかりで体を動かしたりする出力は少ないから良くないということです。
その点、外で遊ぶと先ほど書いたようにたくさんの入力と出力が必要になります。
小学生を超えると、脳の中だけで考えるという出力を使えるようになってきます。脳の中だけで入出力のループを回せるようになるのです。でも、小学生より年齢が低い場合は考えるということがまだうまくできません。特に、外で遊ぶということが必要になってきそうですね。
だからといって小学生より高学年や大人になってテレビばかり見ていていいとは思いませんが。
まとめ
『テレビばかり見てちゃ、ダメでしょ!』の理由が少しはお分かりいただけたでしょうか?
養老孟司先生の本を初めて読みましたが、脳の仕組みについてとてもわかりやすく説明されていて面白かったです。他にも読みあさってみようと思います。
ぜひ、読んでみてください!
チャオ!
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